銀座コミットのロレックス盗難事件

2024年11月25日に銀座コミットで起きた窃盗事件は個人的に大変びっくりしました。この時計店を訪れた人なら誰もが、え?どうやって 窃盗するの?と考えると思います。私もお店には何度も行ったことがあり店長の阿部さんは古くからの付き合いもありお互い面識があります。このお店の 入口の扉はすぐに外へ飛び出して逃げることは出来ない施錠式のドアシステムとなっておりスタッフも多くワンオペではないため逆にどうやって犯行をしたのかその一部始終について動画を見てわかりました。被害額は488万4000円と321万2000円合計809万6000円でした。普通に現在人気のあるロレックスとなると2本相場だと高めですが知っている人なら妥当な額です。

高級腕時計窃盗の瞬間

 事件の内容は時計通を気取る53歳の男性がデイトナを複数本所有している会話をしてスタッフに親近感と安心感を持たせてその間に用意しておいた模造品を手品のように交換した事件でした。そもそも怪しいことをすれば絶対につかまります。盗んでもメリットは1つもなく時計個体のシリアルナンバーから盗品はすぐにばれてしまいます。ロレックスの時計が高く売れるというのはあくまでも汚れのない個体のみでこのような盗品はネットワークで盗難リストが出回るために買取店に持って行ってもすぐに脚がつきます。厄介なのは個人売買でしょう。相手に身分を名乗って売却するのであれば後に脚がつきますが偽装した住所と名前、電話番号の場合バレる可能性は相当低いと思います。

お店には監視カメラが複数台あったことや別のスタッフによる監視により犯行の一部始終はビデオ録画されていました。入口のセキュリティや店員の人数、監視カメラの数があったにもかかわらずすり替えをして犯行したことは度胸があるというか間抜けとしか言えないと思います。結果として犯人捕まりましたが「店に行ったが、逮捕事実については否認します」とのことで往生際が悪いです。自宅に他のロレックス等時計があるのであれば捜査が進むにつれて同様に他の盗品がバレて再逮捕というのもあるでしょう。

検証をしてみるともちろんやった本人が一番悪いうえにすり替え用の時計を用意している時点で犯行するのはタイミング次第だったのは一目瞭然ですがスタッフは接客から一旦離れるようであれば一度時計は店内に下げることが必要だったと思います。お店側の再教育は当然必要ですが監視しているとはいえスタッフと客の信頼関係も販売には必要ですが今回客側がスタッフを安心させる会話術をしていることでスタッフの気が緩んだこと、また毎日同じルーチンをすることで接客のマンネリ化となり少々ずさんな対応になってしまったことだと思います。お客一人に対して当然ワンオペは当たり前ですが接客中の時計の扱いについてはお店側は再三の注意を払わないといけませんね。 

他の投稿や書き込みにありますがもし気づかないでそのまま販売をした後その偽物であろう時計が次の客が購入するとなるとある意味無限ループとなり逆にお店側の信用問題も出てくるでしょう。今回の事件はお店の信頼度の低下も引き起こしかねなく今後購入には注意が必要な気がする購入者が増えるかもしれません。

 ところで2023年は異常なほど雑で幼稚な犯行が数多く調べたところ次の通りでした。

・2023年3月 東京上野 宝石店 被害額9900万円

・2022年5月 京都ビックムーン 被害額6900万円

・2023年5月 東京クオーク銀座888店 被害額3億円

・2023年6月 名古屋リベロ名古屋大須店 被害額0円

・2023年6月 北海道の質屋 被害額1700万

・2023年6月 川崎スイートロード 被害額0円

・2023年7月 山梨県甲府市 被害額2500万円

・2023年12月 銀座コミット 被害額800万円(今回の事件)

これだけ多くの時計店の事件があるのも盗む個体が大きな車と違い手で握れる個体であることと容易に換金できると思うのでしょう。しかし実際にはシリアルナンバーなどから脚がつくのは間違いないです。良からぬことを考えてお金を稼ぐことよりも仕事をするなり働いて稼ぎましょう。それが購入への1番の近道です。今回の男性は手品師になればよかったです。53歳・・・道を誤りましたね。

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